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バリのお盆"ガルンガン"

2017年08月12日 

日本はすっかりお盆モードで帰省ラッシュなどのニュースが伝えられていますが、バリにも日本の“お盆”にあたるような祭礼日があります。

 

以前ブログに書いたようにバリの多くの人々は“バリ・ヒンドゥー”を信仰しています。この“バリ・ヒンドゥー”は元々バリに根付いていた土着宗教に、お隣のジャワ島から4~5世紀頃に伝わってきたヒンドゥー教と仏教が融合してできたもの。なので、インドのヒンドゥー教や仏教とはまた違う独自の宗教感や風習を持っています。

例えば、ヒンドゥー教と言えば厳しい“カースト制度”が思い浮かぶかと思いますが、バリのそれは4種類しかなく、インドの様な厳しさもありません。

・ブラフマ→僧侶階級

・クシャトリア→王族階級

・ウエシャ→貴族階級

・スードラ→平民階級

このうち約90%の人は「スードラ=平民階級」に属し、差別的に扱われる階級はありません。カーストが利用されるのは階級によって敬語表現が異なるバリ語で話す時(公用語はインドネシア語)や宗教の儀礼、お供え物に関する時だけでその他の生活では特に階級による縛りはないそうです。

 

そして、バリ・ヒンドゥーは1年を210日とする「ウク暦」というカレンダーに基づいて祭礼の日程が決まり、儀式を行っています。“ガルンガン”はこの210日毎に巡ってくる祭礼日になります。なので、日本のお盆とは違い1年のうちでも春にあったり冬にあったりと時期はまちまちです。今年は4/1と11/1が“ガルンガン”の日になります。ただ、「神様や先祖の霊がお寺や村の寺院に帰ってくる日」で、実家に戻りお寺や寺院にお参りに行き親戚で集まったり友人宅へ行ったりして親交を深める日なので日本のお盆と同じような意味合いの日になります。

“ガルンガン”に合わせてバリの人々はお供え物や料理など色々な準備をしますが、神様や先祖の霊が無事帰って来れる目印になるようにココナッツや竹でできた“ベンジョール”を各家庭の玄関先に立てます。すごく華やかですね♪♪♪

karungan.jpg
 
“ガルンガン”から10日後は“クニンガン”という神様や先祖の霊が天界に帰るという日になります。この日は日本で言う“送り盆”にあたる日で午前中にお寺や寺院に参拝に行きます。この“クニンガン”が終了して「ガルンガン」の一連の祭事が終わりとなります。
 
この時期にバリに旅行できたら写真のような光景やバリの人々が楽しんでいる姿が見れ、さらにバリ島を満喫できそうですよね!!宗教儀式なので一部お店がお休みになったり観光客だけでは入れない場所もあったりするそうですが、ぜひ一度は実際の“ガルンガン”を見てみたいです\(^o^)/☆☆☆
 
 
 
 

 

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